月桂冠旧本社を改装した伏見夢百衆のカフェで香り高い清酒アイスクリームを堪能
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伏見は酒造メーカーの酒蔵が建ち並び、風情ある京都の酒どころとして有名ですが、幕末の藩士・坂本龍馬ゆかりの地としても有名です。旅籠『寺田屋』はその坂本龍馬が利用していた宿で、現在でも旅館として営業しています。見学することもできるのでふらりと寺田屋に立ち寄ってみることにしました。
寺田屋の建物の内部は当時の面影を感じます。二階にはいくつもの部屋があり、様々な展示品もあります。見学していると、まるで坂本龍馬の息遣いが聞こえてくるようでした。刀傷、弾痕といった見どころがあります。
一階と二階を結ぶ階段(裏階段)はお風呂に入っていた坂本龍馬の婚約者・おりょうさん(お龍さん)が伏見奉行所の捕り方の襲来を察知し、裸のまま駆け上がって龍馬に知らせたというエピソードがある階段です。これが有名な寺田屋事件で、坂本龍馬は負傷したものの難を逃れることができました。
寺田屋の一階にはそのおりょうさんが入っていたというお風呂も再現されています。また、二階の柱には寺田屋事件の際の刀傷も再現され、当時のリアルな雰囲気を感じることができます。まるで幕末にタイムスリップしたような気分になりました。
寺田屋を見学した後は風情ある酒蔵群を散策。その酒蔵群の中に酒造メーカー月桂冠の旧本社を改装してつくられた『伏見夢百衆』というカフェを併設したお土産店があります。その伏見夢百衆の前の道路は有名自動車メーカーのCMでも使われ、伏見の人気写真スポットのひとつとなっています。月桂冠旧本社は大正時代に建てられたものです。
伏見夢百衆の入り口には酒樽が置かれています。お店が地面より少し高いところに建てられたのは、宇治川の水害から建物を守るためだったそうです。お店には各酒造メーカーのお酒の他、京都の和菓子なども購入できるとあってお土産を買い求める人などで常ににぎわいをみせています。
お酒のコーナーにはズラリとたくさんの酒類が並んでいます!ここに寄れば酒どころ伏見にはたくさんの酒造メーカーがあることをあらためて感じることができるでしょう。お酒好きの人にはたまりませんね!
伏見夢百衆の中にあるカフェ(喫茶コーナー)に入ってみることにしました。こちらのカフェは天井が高く広々としていて、なんといってもレトロで落ち着いた雰囲気が魅力です。椅子やテーブルなども、とてもクラシカル!
席は窓際の方に案内していただきました。窓からは庭が見え、午後の柔らかい光が窓から差し込んでいました。木製の窓枠などもレトロで素敵で、大正時代の雰囲気を楽しむことができます。
メニューは酒づくりに使う銘水を使用したコーヒーなどの飲み物の他、お酒を使用したスイーツがあります。散策で体がポカポカと温まったので、こちらのお店の名物とも言うべき清酒アイスクリームを注文することにしました。清酒アイスクリームはバニラアイスにお酒をかけて頂くものですが、かけるお酒は2種類から選べます。一つはアルコール度数18度の古酒、もう一つはアルコール度数が8程度のリキュールです。濃厚なお酒を味わいたかったので、18度の古酒を選択することに・・・。こちらのお店では吟醸酒カステラも人気があります。
清酒アイスクリームが運ばれてきました。バニラアイスは桝に入れられ、その隣にはおちょこに入ったお酒が。なんとも和風な感じでお店の雰囲気にぴったりです。お酒はいかにも古酒らしい少し茶色がかった色をしていて、深みのあるお酒の良い香りが漂いました。
バニラアイスに少しずつ清酒をかけて食べていきました。バニラアイス単独で食べるとアイスの甘みを強めに感じますが、清酒がかかるとアイスの甘みがまろやかになり、お酒とアイスの見事なコラボレーションを感じることができます。バニラの甘い香りとお酒の香りが相まって香り高い清酒アイスクリームとなって、大人の味に仕上がっています。少し残った古酒はそのまま飲むことにしました。アイス単独で食べることもできるので、いろいろな楽しみ方ができます!
酒どころ伏見は大人の休日にぴったりの場所です。散策の際にはぜひお酒スイーツを楽しんでみてください。また、激動の時代を生きた坂本龍馬ゆかりの地ですので、当時の歴史に思いを馳せながら歩いてみるのも良いかもしれません。伏見の魅力に触れてみてください。
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